空間放射線測定サービスについて

 弊社での空間放射線測定サービスはEMFジャパン株式会社製 EMF211型ガンマ線スペクトロメータを使用しております。このEMF211型ガンマ線スペクトロメータは土壌、食品測定でも弊社で使用しているNaI(Tl)シンチレータの中でも非常に感度の高い3×3インチ検出器を採用した機器です。
 GPSセンサーと連動でき自動車に搭載しての広範囲の空間線量を測定することも
可能となっており地図データ作成も可能です。
 もちろん、線量率だけではなく30~3000keVを3keV間隔に分割したスペクトルデータ(I-131、Cs-134、Cs-137の他、天然核種のK-40やウラン系列・トリウム系列の核種)も取得することが可能です。
 モニタリングポスト機能も搭載しており原子力安全委員会の「環境放射線モニタリング指針」に沿ったモニタリングポストとして1時間間隔で長期間連続観測も可能です。

空間線量率測定用システム空間線量率測定用システム空間線量率測定用システム

 

実際の放射線量を把握するために

 低価格のサーベイメータでは実現できない放射線核種の確認が可能であり、実際にどの程度の線量があるのか、どの核種が存在しているのかを詳しく確認することができます。
 学校、保育園、病院、公園や敷地などの放射線測定を実施しております。官公庁(国、地方公共団体)はじめ民間保育園などにも測定を提供しております。個人の方からのご依頼も低価格で測定を実施させていただいております。

NaI(Tl)シンチレーション検出器の仕様

 

線量率測定分解能 0.1[nSv/h] (0.0001[μSv/h])
線量率測定上限 50,000.0[nSv/h] (50[μSv/h])
測定値の不確かさ※2 ±5%以内(20μSv/h以下にて) / 0~+10%以内(50μSv/hにて)
γ線測定エネルギー範囲 0.03~3MeV
検出器の形態 NaI(Tl)結晶・光電子増倍管・高圧電源・デジタルパルスプロセッサ・MCA一体化
PCインターフェース USB及びイーサネット
NaI結晶サイズ 直径3インチ(76mm)×長さ3インチ(76mm)
エネルギー分解能 662keVにおいて6.5±0.5%
使用温度範囲 -10~+40℃(ただし5℃/h以上の急激な温度変動及び結露が無いこと)
※2 JCSS認定を受けた校正施設におけるCs-137ガンマ線基準線量率に対する値。検出器の中心軸に対して90度方向からの値で、方向依存性誤差を除いた値。

 

線量率及び積算線量の記録

測定したスペクトルから空間線量率を空気カーマ率[Gy/h]と1cm線量当量率[Sv/h]の2単位で測定できます。さらにそれらの積算線量[Gy]と[Sv]も測定できます。

  • 空間線量率表示(nGy/hとnSv/hまたはμGy/hとμSv/hを表示)
  • 空間積算線量表示(nGyとnSv またはμGyとμSvを表示)
  • スペクトルも同時表示(30keV ~ 3MeV/1024ch)
  • 線量率の変化をX軸フルスケール10分間でグラフ表示。
  • 1~480分間測定後、測定日ごとに作られるフォルダにGPSデータと共にCSV形式で自動記録
  • 走行サーベイ記録用として、GPSデータが付加されたCSVファイルを1~60秒間隔で自動記録

機器の校正

本器はJCSS認定を受けた校正施設でCs-137ガンマ線による空間線量率校正試験を受け校正成績書が添付されます。また、校正は期限満了までに再校正しておりますので測定データは各種証明にご使用いただけます。

 
 
 
測定方法は法律またはガイドライン等が改正された場合はその方法に従い見直しをしたうえで実施させていただきます。